一億総貧困時代が来たから介護関係を抜粋。


DIAMOND online。

【転載開始】
 ※若い女性は風俗嬢、老人は姨捨て山…一億総貧困時代が来たから介護関係を抜粋。

『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』著者の藤田孝典氏と
『女子大生風俗嬢 若者貧困大国・日本のリアル』著者の中村淳彦氏の対談。


■業界団体にもブラック経営者が
   名を連ねる介護業界

中村 去年の介護報酬の減額には、本当に衝撃を受けました。
     ヒドイ混乱がある程度可視化されていた状況で打つ手じゃないですよね。
     経営者が搾取しているのではなく、労働基準法をなかなか守れない制度
     そのものがおかしいわけです。

藤田 介護保険料そのものが低いですし、それをさらに下げるなんて
     考えられないですね。だから、現状を作っている政府にどうしても介入
     せざるを得ない。現場レベルで個別には労働組合として争っても、
     経営者が本当に首を吊るという話になるし、そうさせているのは誰かと
     言えば、厚労省・財務省です。だからと言って、財源が足りないということを
     納得するわけにはいかない。税をちゃんと取りましょうよと。

中村 結局、お金が足りないという問題に行きつく。介護に関して優先順位がある
     とすれば、問題が山積みの中で、まず労働基準法を守って職員が壊れない
     ようにすることです。彼らが普通に生きていける社会にしないと、なにも
     始まらない。

藤田 今、金持ち優遇の税制がありますが、全体の税率を引き上げなければならない
     と思います。これからは上下水道や道路などの土建的な生活インフラではなく、
     住宅とか教育、医療・介護などのソフトの部分に税を流したいですね。
     そのためにはやはり現場レベルの話が挙がってこないといけません。
     問題提起をし続けていかなければならないんです。

中村 介護は業界団体に危ないブラック経営者みたいなのが紛れているので、
     介護職員や市民に有益な政策提言は無理です。優秀なソーシャルワーカー
     が政策提言をしてくれればいいのに。

藤田 本来なら、現状のひどさに対してソーシャルワーカーも苦悩を抱えてほしい。
     福祉の支援が誰に必要なのかという、根源的な問いが社会福祉学会などでも
     されはじめました。日本の社会福祉は端的にいえば、終わっています。
     そこに関わる人間が、深く考えるより、早く効率的に仕事をこなすことが
     重要視されている。本来は感情労働ですが、今はベルトコンベアー式に
     なっている。僕もマイナスをゼロに戻すぐらいしかできないので、贖罪の
     意識を持ちながら信頼できる人たちと共闘して政策を変えようとしています。
     しかし、本当に福祉関係者は目先の支援に埋没してばかりで信頼できません。

中村 僕は介護福祉で信頼できない人たちを散々眺めて、つくづくウンザリしましたが、
     社会福祉全体がそのような状態ということですか?
     そうなると、相当深刻な事態ですね。

藤田 ちゃんとした支援を受けられない質やメニューで、現状を知らない人が
     動いている。前時代的な法律しか機能していないし、それに基づいて
     福祉関係者はベルトコンベアー式で動いているからです。社会福祉制度
     自体が終わっています。このことに社会福祉関係者は大半が気づいていません。

中村 しかし、福祉関係者の良し悪しは、市民にはわからないですよ。言ったもの
     勝ちの世界で、美辞麗句とか、嘘を平気で吐ける人ほど注目されるみたいな」
     状態だし。

藤田 社会福祉がまったく信用ならないので、日本では困ってはいけないのです。
     困る手前で、防貧政策を作らなければならない。例えば住宅手当を支給して
     ホームレス化しないようにするべきだし、メンタルを患ってはいけない。
     いずれにしても、究極的に困ってはいけない。それが、十数年、この現場に
     かかわって、達した結論ですね。だから現在は防貧政策の策定や中間層崩壊を
     食い止めたいと、心からそう思います。

中村 薄々感じていたけど、そんなヒドイのですね。

■このままだと「普通に暮らせる老後」か
   「姥捨て山」かの二択を迫られる

中村 僕もかかわっている介護関係の媒体で、竹中平蔵氏が「老後を普通に
     生きたかったら何千万かお金を貯めなさい。それができない人は、
     幸せな老後は諦めなさい」みたいなことをはっきりと言っていて驚きました。

藤田 竹中さんに限らず、そういった論調は広がっています。

中村 そうなると順調に認知症高齢者が増えたら、列車の線路にゾロゾロと
     認知症高齢者の方々が…みたいなことになりますよね。

藤田 誰もケアしないので、自殺も多発するし、窃盗も多発します。好き勝手やって
     儲かるならば良しとなると、社会を構成する意味が分からなくなる。

中村 すでに貧困はヒドイ状態なのに、それでもそんな調子となると、本当に荒れに
     荒れてからでないと上には気づいてもらえないんですかね。本当に、
     キツいです。18歳過ぎた美人は売春、認知症は線路…そんな社会は嫌だなぁ。
     まだまだ社会は荒れるでしょうし、藤田さんの仕事は続きますね。

藤田 官僚、政治家、市民が何も気づいてないのです。市民もまだ経済成長に
     頼っていますし、社会保障を増やすことに思い切れない。
     知識人の意見は一致して、誰が見てもヨーロッパ型に転換するしか選択肢は
     ないのですが。そうしないと、米国や韓国のように焼け野原になってしまいます。

中村 新自由主義がいかに生き地獄を生み、人間を壊すかは、介護の現場で身に
     染みました。ヨーロッパ型にして生涯売春とは無縁に生きて普通の老後を送るか、
     このまま新自由主義を継続してカラダを売り、高齢になったら絶望の姥捨て
     山に行くか。市民が選択するわけですね。

藤田 そういうことです。福祉関係者は市民に対して、それぐらいの強力な言葉で
     迫っていく必要があります。やはり現状をもっと可視化して、危機感をもって
     どちらの道を選ぶのか、国民一人ひとりが真剣に考えて選択するべきなのです。

【転載終了】

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 介護業界は経営側にブラックの意図がなくとも、
そのような環境になってしまっていると思います。

 先般、長男のお嫁さん(介護福祉士)が精神疾患の可能性がある男性入所者に、
暴言や強く腕をつかまれるなどの行動があり、身の危険を感じることで悩んでいました。
(後日、病院に移送されたそうです)

 妻に相談をしてきたということなので退職を進め、
比較的安定している「二男の施設に採用してもらえるか相談してみなさい」、
とアドバイスしました。

 また文中に、【「普通に暮らせる老後」か「姥捨て山」かの二択を迫られる、】
とありますが、昨年、ある宗教関係の方が「共倒れをしないためには親を捨てる時代だ」、
という内容の本を出しています。

 あと10年もすると団塊の世代に介護が必要になり、
施設や職員の不足が深刻になる可能性があります。

 在宅介護が必要になることもあるでしょうから、準備に早すぎることはありません。
いつリストラされるかわからない時代ですからね。

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