日本の製造業・・・モノづくりの思想変更と企業間協調体制は必須!


Business Journalより。

【転載開始】

■日本の製造業を静かに蝕む根本的問題…
  モノづくりの思想変更と企業間協調体制は必須

IoT(Internet of Things:モノのインターネット)が製造業に大きな変化をもたらそうとしている。
代表選手は、ドイツが産官学一体となって進めている「インダストリー4.0」だ。

これを推進するのは、「サイバーフィジカルシステム」といわれる、
バーチャルとリアルの融合だ。現実世界の情報をサイバー空間に取り込み、
コンピュータ上で事前にシミュレーションして検証し、
そこで得られた最適な結果を現実の世界にフィードバックすることで、
機器の性能を最大化することが可能だ。
IoTの導入によって、生産性は最大30%向上するといわれている。

<中略>

■少子高齢化時代のモノづくりとは

 ドイツが国をあげてインダストリー4.0に取り組むのは、
少子高齢化や高賃金による労働コストの上昇など、課題への対応のためである。
 
 日本もまた、ドイツ同様の課題を抱えている。ホンダの担当者はいう。

「高齢化社会のなかで製造業がどうあるべきかを考えたときに、インダストリー4.0は
ひとつの答えを出していると思うんですね」
 
 人口減少社会において労働力不足に歯止めをかけるには、
高齢者雇用に頼らざるを得ない。
そうなると、高齢者でも働きやすい職場環境を整えることは避けられない。
つまり、その解決策のひとつがインダストリー4.0というわけである。

 ホンダは、IoTやM2M(機器間通信)を通して、
重労働工程における省人化を進めているほか、働き方の高度化にも力を入れている。
同社の担当者は、疲れやストレスをなるべく感じずに機械を扱う
「エルゴノミクス(人間工学)」の概念について、次のように説明する。
「アバター(分身)をコンピュータ上で動かしながら人の体に負荷のかからない作業を
追求したり、肩に負荷がかかるような重労働がある場合は、それに代わるロボットを
つけるといった判断をしているんですね」

 このほか、これまで以上に進化すると考えられるのが、
人の隣で作業ができる「協働型ロボット」である。
これまで日本では、ロボットが人にぶつかると怪我をする恐れがあることから、
安全柵で囲わなければいけないというルールがあった。
「協働型ロボット」は、人と接触するとセンサーで感知して停止するため、柵は必要ない。
生産現場において人と協働できるロボットを導入すれば、
体に負荷のかかる作業をロボットに代行させて、
人は高次元の知恵を生かした作業に特化できるなど、生産ラインを柔軟に構築できる。

 また、コンピュータ上でプログラムを作成してロボットに転送する
オフラインティーチングが実用化されている。
さらに近い将来、
人の動きを見て自ら学んで動く「自律型ロボット」が開発されるといわれている。
日本は、ロボット分野でも決して遅れているわけではない。

<中略>

■クローズドからオープンへ

 日本の製造業が、世界をリードしてきたのは確かである。
そして、これまでも見てきたように、現在も決して後れをとっているわけではない。
しかし、これからはどうかとなると、指摘してきたようにいくつかの課題を抱えているのだ。
ドイツが国をあげてインダストリー4.0に取り組み、
IoT時代のモノづくりの主導権を握ろうとしている以上、静観していては、
それこそ「モノづくり大国」の看板を下ろさなければならなくなるだろう。

 安倍晋三首相は4月12日に開いた官民対話で、
あらゆる機器をつなぐIoT技術でドイツと連携する考えを示した。
日本国内ではこれまで企業ごとにバラバラに工場のIoT化などを進めてきたが、
日独が連携して国際標準化を目指す方針だ。
そして、2020年までにスマート工場を全国50カ所に設ける数値目標を掲げている。
 
 私は、その成否は、日本企業が自前主義を脱して、
企業の垣根を超えた協調体制をつくれるかどうかにかかっていると思う。
というのは、スマート工場に必要な機器やソフトウェアの規格は企業ごとに異なるどころか、
工場ごとに違う。
このままでは、工場同士をつないでデータをやりとりし、生産性を高めるのは難しいからだ。
 
 日本の製造業は、根本的にモノづくりの思想を変えない限り、国際競争力を失いかねない。
クローズドからオープンへという、かつてない命題を前に、
日本企業が大きな岐路に立たされているのは確かである。

(文=片山修/経済ジャーナリスト、経営評論家)

【転載終了】

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生産効率化という意味では、トヨタの「トヨタ生産方式(TPS)」とよく似ているし、
先駆けといってもいいような気がします。

少子高齢化が確実な今、インダストリーは必要不可欠なシステムなのかも知れませんね。

最終的には「アバター(分身)」をコンピュータ上で動かしながら
人の体に負荷のかからない作業を追求したり、肩に負荷がかかるような
重労働がある場合は、それに代わるロボットをつける事が考えられるそうです。

アメリカ映画って、未来を予言するようなところがありますよね。

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