【転載開始】

■ドイツ、高まる中国依存 AIIB、日米と足並み乱れも…
               「不参加なら国内製造業から袋だたき」

1~3月期の域内総生産(GDP)速報値が実質で8四半期連続のプラス成長と
回復基調に乗り始めた欧州経済。
中でも好調を維持するドイツ経済だが、製造業や観光などの主要産業分野では、
中国への依存度を急速に高めている。

先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、
28日からの本会合でアジアインフラ投資銀行(AIIB)についても議論されるが、
経済の中国依存を背景に、日米との足並みが乱れる可能性もある。

 エルベ川に臨み、ザクセン王朝時代の宮廷文化で知られるドイツの古都・ドレスデン。
人気の観光スポット、フラウエン教会前広場には、欧州各国からの旅行客に交じり、
「中国人の姿を見る機会が増えた」(土産物店主)という。
インフォメーションセンターにも、中国語表記のパンフレットが並ぶ。

 ドイツ観光局によると、LCCの浸透や鉄道の高速化などを追い風に、
ドイツを訪れる外国人数は右肩上がりに増加。
2014年のドイツ国内の外国人宿泊数は約7500万泊を超え、
5年前の約1.4倍。
観光業界の雇用者数約290万人は自動車産業に匹敵するまでに成長した。
観光客の内訳は、他の欧州各国からが7割以上を占めるが、
増加分は中国の寄与が大きい。
宿泊数は13、14年と2年連続で2桁の伸びで、30年には14年の約2.6倍と試算される。
観光局は「日本人観光客数が2000年から伸びないのとは対照的だ」と話す。

 輸出と輸入を合わせた貿易規模でも、中国はフランス、オランダに次ぐ3番目の相手国。
好業績に沸く自動車業界では、最大手フォルクスワーゲン(VW)の中国での出荷台数が、
14年で約368万台となり、ドイツを含む西欧向け出荷台数をしのいだ。
ドイツ政府高官は、「消費市場としても投資市場としても重要な相手」と評する。

 こうした中、ドイツは3月、英国に続いてAIIBの創設メンバー入りへ名乗りを上げた。
ドイツ政府は「詳細が決まる前から関与するアプローチ」(高官)と説明するが、
外交筋は、「不参加ならば、国内製造業から袋だたきに遭いかねなかった」と解説する。

 米国との関係悪化に対する憂慮は薄い。
ドイツ政府はセンサー技術で受注から出荷までの生産プロセスをビッグデータ化し、
効率化を図る「インダストリー4.0」の技術を中国市場に売り込みをかける構えで、
4月には州政府が中国でシンポジウムを開催した。
IT大国・米国はライバルとの位置付けだ。

 欧州全体でも、米国とEUの包括的な自由貿易協定となる
環大西洋貿易投資協定(TTIP)の交渉が停滞する中、
AIIB参加は「中国との関係強化を米国に意識させ、揺さぶりをかける交渉手段」(関係者)
といった側面がある。

 AIIBは首席交渉官会合で、理事会を常設しないことが決まったほか、
中国が事実上の拒否権を持つとの情報もあり、中国の思惑が反映された格好だ。
G7はAIIBに適正な組織運営などを引き続き求める方針だが、
第一生命経済研究所の田中理主席エコノミストは
「欧州各国は、中国に口うるさく言うつもりがないようだ」と指摘しており、
実効性を伴う合意は見通せない。

【転載終了】

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国内市場、海外旅行客、やはり人口が物を言う・・・ですかね~!
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